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■旅行記 バリ編 007 料理教室&バリ絵画購入&ケチャ&蛍狩り■
2007/5/13

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今日は最高な出来事が盛りだくさんな一日でした。

朝起きると、気配を察するのかスタッフが朝食のリクエストを取りにくる。なんで分かるんだろう。

まず朝起きて美味しい朝食。
そのあと今夜のケチャダンスのチケットを買うために旅行会社に向かいました。
チケットを買うついでに席も予約してもらって一安心、帰ろうとしてふと聞いてみました。

「ジョグジャカルタまで行きたいんだけど、バスと飛行機とどっちが楽しいかな?」
「バスも途中にいい景色はあるけど、14時間くらいかかるし、今は外国人旅行者用のバスは出てないです。
飛行機をおすすめします。」
「じゃあ飛行機にしようかな」
「はい、21万8000ルピア(3000円)です。これは今現在の割引価格なので、買うかどうかは今決めないといけません。」
「じゃあ明後日で一枚ください」
「ありがとうございます。朝8時発の便です。」

…というわけで、あっという間にあさってバリを発つことになりました。
しかも朝早すぎてバスが出てないので、明日空港のそばのクタまでバスで行って、翌朝早くに空港に向かうことになりました。
ということは今夜がウブドゥの最後の晩です。

ひー、なんか展開が早い。

ちなみに飛行機の値段とバスの値段は同じくらいでした。今はオフシーズンかつ平日なので半額になったっぽい。ラッキー。


左が鳥のバリソース煮、右がナシゴレンです。

そして11時からは予約していたバリの料理教室に行ってきました。
メニューはナシゴレン(バリ風焼き飯)と鳥のバリソース煮。
料理教室というか「バリ人が料理しているのを30分見るだけコース」です。10万ルピア(1400円)も最初は安いと思ったけど、今は妥当と思える…。
でも楽しかったです。日本に帰ってからも作れそうなので、目的は達しました。

そして今日のメインイベント、バリ絵画のギャラリー巡りです。
宿にいったん帰ったところ、ホテルスタッフのゴムの人(バリ編005参照)が「ウブドゥは高くて質が悪いよ、僕の知ってるギャラリーに連れて行ってあげる」と言ってくれたので、不安だったけど真昼間だったしバイクで連れてってもらいました。


最高に気に入りました!

1つ目のギャラリーは素敵だったけど私の好きなタイプの絵ではなく眼福だけでバイバイして、
2つ目のギャラリーに。ここは私の好きな花鳥風月の絵がたくさんありました。
そして買いましたー買っちゃいました!
二匹のインコとかぼちゃの絵です。
これは額縁とセットになっていて、額縁は絵と続きになっているんです。
絵の中では葉っぱが半分しか描かれてなくても、額縁にもう半分の葉っぱが書かれてある。うわーすっごいいい!

他の絵も素敵だったけど、これに特に惹かれたので1万円で購入。額縁込み。(日本円が使えました)

この絵はそのギャラリーでも有名な人の作品だったらしく、「あなたは目がいいですね」と言ってもらいました。
趣味で美術館巡りをよくしてたから?おせじでも嬉しい。

ちなみに絵の値段は6万円くらいからのスタートでした。
適正価格はよく分からないけど、大満足です。あー素敵…うっとり。買えてよかった。幸せです。
まぁ問題は分解した額縁が5キロはあってしかもかさばることくらいかな!
タイに来てくれる友人に持って帰ってもらいます。お願いしまっす!ウス!

続いて市場でこないだ買った涙型のピアスのネックレスをおそろいで買いました。チェーン込みで3万5000ルピア(490円)。
シンプルなデザインで気に入ってます。


天然石だよ。

そしてウブドゥで一番と評判のアグンライさんのギャラリーに行ってきました。
相当値段が高いと聞いていたので、買えなくても見るだけでもと思って。
ちなみにアグンライさんはさくらももこさんの本でも何度か登場しています。知ってる人いるかな。

そこで壁一面にあるような大きい絵を見せてもらったのですが、これが素晴らしかった!
案内してくれたスタッフのおじいさんは「200万円です。」と言っていましたがそれも納得、財力があれば欲しいです。
しばらくうっとりと見とれてました。


これです。大きすぎるので全部で5枚に分かれてます。分かるかな。

右のインコのアップ。素晴らしいでしょ。

ちなみにこのおじいさま、すごーくいい人でした。
「日本は忙しくてストレスたまるでしょ、そんで休みにバリにくるでしょ、ウブドゥの人はジョークが好きだし楽しいし、リラーックスリラーックスするよ」とニコニコ笑いながら言ってくれて、こっちもにこーっとなりました。
50歳を過ぎると顔にはその人の性格が出るというけど、いい人なのがありありと出てました。
出してもらったジュースも飲んじゃいました。(外国では睡眠薬強盗もあるので普通飲んじゃだめ)

でもカーマスートラの絵を観ながら、愛欲の神様による10人以上の乱交状態の絵を熱心に説明してくれて照れました。
これもウブドゥの人のジョークですか…?

まぁ200万とかの絵は当然買えず、色々雑談していると別のスタッフが来て「私は画家です、私の家にはあなたが好きな花鳥風月の絵があります。このすぐ近くです。」と言ってきたので行くことにしました。
(オーナーのアグンライさんの従兄弟さん。)
「私のバイクの後ろから自転車で付いてきてください」
と言われたので付いて行ってたのですが、着かない。曲がり角はもう何回も曲がったけど、着かない。
全然すぐじゃない。
結局1キロくらい走りました。


ジャングルの中みたいなのに庭。階段から鳥の親子連れが現れるけど個人の庭。いやーすごいわ。

庭で5点ほどの絵を見せてもらいました。
…申し訳ないけど、私にはあまり質が良くないように思えた…。
どうしようかなと思いながら、絵と一緒に持ってきてくれたアルバムを見ていました。
たくさんの日本人が写ってました。絵の先生もやってるみたい。
絵を買う人も習う人もいるんだなとちょっと失礼ながらも意外に思いつつ、じゃあここで私が買わなくてもいいなとほっとする。

「そういえばアグンライさんのギャラリーには昔さくらももこさんが行ってましたね。」
「そうです、彼女はアリミニさんの絵を買いました。私はその時の通訳をしました。」
「そうなんだ!アリミニさんは今結婚してるんですよね。」
「よく知ってるねー、でも昼間は元住んでいたギャラリーにいます。明日行ってみる?」
「えっいいんですか?でも買えないですけど…。」
「いいのいいの、明日私は休みだから。」


アグンさん。昨日の朝に「絵を見てください」と部屋まで来た人に似てる気がする…。聞いてみようかな。

という訳で明日はアリミニさんちに行くことになりました。
それと、私が気に入った200万の絵の画家が実はアグンさんの義理の父だったので、そちらにも案内してもらえることに。
ラッキー!ちょっと不安ではあるけど、お昼だし、身元は確かだし行ってまいります。
ホントに行けるならかなり素晴らしい。

続いてはケチャダンス。
真ん中の一番前の席を予約してもらっていたのですが、そこに座っていたイギリス女王みたいなおばあさんが「そこは予約席なので席を替わってください」と何度もいうスタッフを無視して座り続けてました。
この態度の大き…いえ威厳のある振る舞いは本当にイギリス女王だったのかもしれません。
まぁいいか、と端に座る。


チャチャチャ!

ケチャが始まりました。
100人前後の男の人が「チャチャチャ、ケチャケチャケチャケチャ」と調子を合わせたりずらしたりしながら手を上下に動かします。
なかなか楽しかったです。ちょっとコミカルで。
特に、小さなおじいさんが耳の上に赤と白のハイビスカスを差して一生懸命「チャチャチャ!」と言っている様がもう可愛くて可愛くて。
ケチャ自体はさておき、ずーっと「ラブリーだ」と思って見てました。

ケチャは結構短く1時間ほどで終了し、続いてホテルスタッフのゴムの人との約束で晩御飯&蛍狩りに行くことに。
ゴムの人は無償でギャラリーに連れて行ってくれて、夜も蛍狩りに連れて行ってくれるとのことだったので晩御飯はごちそうする約束だったのです。

その人の連れて行ってくれた店はバーベキューの店でした。
おすすめはスペアリブとのことだったので、スペアリブを食べました。
初めてスペアリブを食べたのですが、美味しかったー。骨のそばの肉が一番美味しいと言われている通りでした。
大きかったこともあって、1/3くらいゴムの人にあげました。
でも少し食べて残したので「ベジタリアン?」と聞いてみるとベジタリアンでした。ごめんなさい…。


スペアリブ。4万4000ルピア。(600円くらい)

ちなみにそのレストランではレストランスタッフに「インドネシア人みたいですね」と言われました。
…なんで?日焼けしたから??

そしていよいよ蛍狩りに。
バリには一年中蛍がいるそうです。
蛍がいるという場所までは、めちゃ細い田んぼのあぜ道を通りながらバイクで10分ほどの距離でした。
一応用心のために催涙ガスをこっそり持ちながらの冒険。

着いたところは田んぼの真ん中。
蛍がたくさんという訳ではないけど、ぽつりぽつりと光る物体が!
初めて蛍を見ました。
しかも夜空が素晴らしく綺麗!満天の星でした。
黒い影になっている椰子の木を見上げると、葉っぱの隙間から夜空の藍色と星が見えて…。
そして地上には光る蛍が。
素晴らしかったです。

景色に見とれていると、
「手を出して」
とゴムの人が言ってきたので、こっそり催涙ガスをバッグになおして両手を出しました。
すると、2匹の蛍を私の手の中に入れてくれました。

思ったより強い蛍光色。蛍光ペンの黄色にそっくり。漢字で書くと蛍光でそのまんまですね。だからかと納得するような色。
しかも全然逃げない。

蛍さん。おとなしいです。

そしてホテルまで送ってもらって蛍狩りは無事終了しました。
夜中だったので警戒していましたが何事もなく、ゴムの人はただ「おやすみなさい」と言って帰りました。

一人になって、自分が恥ずかしくなりました。
ゴムの人は自分の料理が来ても私が食べるまで食べなかったり、
ベジタリアンだけど私があげてしまった肉には少し手をつけてくれたり、
私が思っていたよりずっと繊細な人でした。

私が出会ってすぐ半分無視した翌朝。
「なんで昨日冷たかったの。」
「安全のために。一人旅だし…。」
「なんでー。優しいほうがいいじゃん。」
とさらっと本質をついたことを言われたり。そうだよなー、優しいに越したことはないんだよな。
更に翌朝もまだ信用しきってないので、そんなに親しく口をきかなかったところ、
「なんで今日はあまり話さないの。ちょっと怖いみたいよ。」
と言われたり。
親切でギャラリーに連れて行ってくれたのに、私は「囲まれて脅されたら」と心配しながらだった。
蛍狩りだって片手に催涙ガス持っていたし…。

申し訳ないです。
私が疑ってるの気づいたかなぁ…。

安全と信用の線引きが難しい。
どちらも大切で、きっとこれからも私は自分の安全のために人を疑うし、旅の間中解決する問題ではないのかもしれない。


蛙に聞いても知らないよ。

まぁそれはさておき、本日はとても盛り沢山で素晴らしい一日でした!
バリ文化を満喫し、バリ人のホスピタリティにも触れられて、大満足です。
ゴムの人、明日の朝はめちゃ笑顔であいさつするからね。

明日も素晴らしい日でありますように。


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