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■旅行記 インドネシア編 013 ジャカルタ市内散策と出会い■
2007/5/19

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さて、昨日は体が泥だらけだったので面倒ながらもシャワーを浴びてパソコンをいじっていたのですが、疲れていたのでパソコンを持ったまま寝てました。
朝起きたら起動しっぱなしのパソコンが隣にあって驚きました。

心配していた体の方なのですが、頭痛、気分の悪さはましになっており、後遺症も全身の筋肉痛くらいでした。
これは交通事故でもそうなのですが、事故の時に体を守るべく筋肉がとても緊張するので、筋肉痛になるのです。
あー、じゃあ病院に行くほどでもないな、と一安心。
ちょっと交通事故と違ったのは喉の筋肉が痛かったこと。
なんでこんなところの筋肉が緊張したんだろう。何を守ろうとしたんだろう(笑)

朝、とりあえず近所のレストランで軽くトーストを食べました。
そこで朝っぱらからハイテンションな欧米人に話し掛けられて閉口しました。

「こっちで飲もうよ!」と、お酒に囲まれて既に出来上がっている様子。

何かにつけて話し掛けてきては握手をして去っていく。
勝手に私の食べた食器をキッチンに持っていったり、何を考えてるの、と聞いたり私の年や出身地を聞いては握手をして去っていったり。
完全に酔っ払いで正直うっとうしい。

無言で(馬克)と漢字で書かれた紙を持ってきたり。よく分からないながらも
「違うよ、(馬鹿)だよ。」と漢字で書き直したりしました。

馬鹿にされてるのか?とちょっと疑う。
でも今から考えるとマーク、という名前だったのかもしれない。となると彼はずっと馬鹿として暮らしていくのか。
まぁいいや、名は体を表してるし。

昨日の事故がショックでまだ回復してないのに、入れ替わり立ち代り、通りすがりのおじさんや店のボーイさんや店の酔っ払いが同じテーブルに座ってきて話し掛けてくる。

最終的には「Please let me be alone,sorry(すみませんが一人にしてください)」を繰り返しました。

ちなみに持ってこられたトーストには、アリが2匹乗ってました。
なんで朝食ひとつ食べるだけでこんな苦労しなきゃなんないんだ。

なんだかどっと疲れたので宿に帰って休んでました。

その後シンガポール行きの船のチケットを取るべく、近所の旅行代理店に行きました。
「船は一週間に一度、金曜にしかないです。」
がーん。
金曜日と言えば昨日。ジョグジャの旅行代理店では毎日出てるって言ったのに。
それに船がないならジャカルタに用事はないからジョグジャから飛行機でシンガポールに行けば良かったのに。
なんでジャカルタからの船のスケジュールっていう大事なことが現地でないと分からないんだろう。
豊富に情報があって、いつでもオンラインで希望のチケットが取れる日本との違いを実感してしまう。

治安の悪いジャカルタにあと一週間近くも滞在なんて嫌だったので、ちょっと高いけどシンガポールまでの飛行機のチケットを買いました。
ちなみに今後ジャカルタへ行く人のための情報を書いときます。
シンガポールのすぐそばのバタム島(インドネシア領)までの船は24時間かかり、25万ルピアです。
シンガポールのすぐそばのバタム島(インドネシア領)までの飛行機は、50万〜80万ルピアです。
シンガポールまでの飛行機は91ドル(往復。片道の方が高い。)です。

ちなみに飛行機の値段は常に変わります。朝聞いた価格は昼はもうない、とか普通にあります。
日曜と月曜でも価格に違いがあるし。(意外と日曜の方が安い航空会社もあったりして。よく分からん。)

そして。
この旅行代理店で、ジャワ島ではプランバナンにちらっと日本人を見た以来の日本人の2人組に会いました!
これはとってもラッキー&私にとっては安心できる出来事でした。

聞けば、旅行でインドネシアやマレー半島を3ヶ月かけて周っておられるそう。
ご年配なのに、なんとスマトラ島まで行ってしまったそうです。うわー、私もスマトラ島避けたくらいなのにすごい。
聞けば、道路事情は非常に悪く、見所も少なく、英語も通じにくかったそうです。
…行かなくてよかった。

明日バタム島まで飛行機で行かれるそう。

その内のお1人が、おそらくは南アジアの不衛生な状況のため結膜炎を患っておられたので、私の手持ちの結膜炎用の目薬を差し上げました。
念のため持ってきててよかった。

そうしたら、なんとお昼をご馳走してくださるという話になって、図々しい私は全く遠慮せずご馳走になりました。
インドネシアにもあるほか弁の店内でエビフライを食べました。


「イラッシャイマセー」と挨拶も日本語。店内は混雑しており、ほとんど地元の方ばかり。

エビフライはこの時点ではまだなかった。
左からこんにゃく入りイチゴスムージー、ご飯(インドネシア米)、鶏肉豆腐、味噌汁
左下マンゴープリン。
ちなみにエビフライのソースはカレーでした。すごいセンスだ。

別の方が頼まれていたすき焼き。
たまねぎがほぼ生のままどーんと。挑戦的です。

そして、15分ほど歩いた駅にあるエアポートバスの場所と時刻表を確かめるために駅へ。
お二人とご一緒させていただきました。
いやー、日本人男性と歩いてると安心感が違いますね!
ジャカルタは怖いので、ラッキーでした。

駅でお二人とお別れして、駅のすぐそばにあるモニュメントに行くことにしました。
今日はホテルでのんびりするはずが、もう二度とジャカルタなんて行かないと思うとつい…。


Oさんと私。お二人は高校の同級生で、定年後に旅行先で偶然再会して以来一緒に旅をしておられるそう。

Tさんと私。なんとアフリカまで制覇されたそう。首締め強盗にあったこともあるそう…なんと結構気持ちよかったそうです。
冬の陽だまりのような(だっけ)。

さて、私が向かったのは独立記念塔(モナス)というジャカルタのシンボル。オランダからの独立時の記念塔です。
137mあり、てっぺんは展望台になっています。


モナス。てっぺんの金色は炎をかたどった金塊50kg。

このモナス、3平方キロメートルという広大な広場の中に建っているのですが、そもそもその広場自体がフェンスに囲まれている。
どこから入ればいいねん。
結局出入り口は東西南北の4つだけ。しかも人1人分くらいしか開いておらず、めっちゃ分かりにくい。

さらに、塔の周りもフェンスに囲まれています。
結構塔自体が大きいので、疲れながら塔一周しても出入り口がない。
なにこれ。

結局、100mくらい離れたところから地下に入って、そこが塔につながっていると判明しました。
あの、ここジャカルタで一番の観光名所ですよね?
観光客入れる気ありますか?

その地下道に向かっていたところ、「ねぇ、この塔にはどうやって行くの?」と観光客らしい女の人から英語で話し掛けられました。

これが34(5?)歳の美人中国人フリーライター、ヘレンさんとの出会いでした。
目的地が一緒だったので、一緒にモナスに向かうことになり、英語ではあったものの色々話してました。
ヘレンさんは一箇所に長く滞在してその土地のことを知るのが好きなこと、年に一度は数ヶ月〜半年もの長期滞在型旅行をすることなど。とても知性的でした。あと英語がめちゃうまい。「海外旅行が長いと自然に成長するの。」とおっしゃってました。
…えーと…私はそうならないのですが、これは素材の違い?

モナスの展望台までは非常に混雑しており、結局エレベーターに乗れるまで1時間以上待ちました。
ちなみに混雑の原因はエレベーターが異常に小さいこと。137m上り下りするのに、7人か8人しか乗れないような小さいエレベーター。
…ジャカルタ…もうちょっと考えて作ろうよ…。


人数自体はそれほど多くないのですが、エレベーターに乗れないので全然進まない。

展望台より。結構発展してるでしょ。ジャカルタは1000万人を抱えるアジアでも有数の巨大都市です。

公園を出たところで警察に話し掛けられて、一緒に写真を撮ることに。

左がヘレンさん。

やっほー。

そして続いてはカテドラル(教会)へ。

ジャカルタなのに意外でした。ちなみに隣はイスラム教のモスクがあった。

ちょうど結婚式が催されてました。


花嫁のお友達。

カテドラル入り口。

中。真剣に祈ってる人も居たのでノンフラッシュで。綺麗でした。

はー、思ったより綺麗で満足です。

でもそろそろ5時半、日が暮れる前に移動しないと危険です。

ジャカルタの道路は、今まで行ったどんな国より危険でした。
信号がないので歩行者は一定のスピードで道路を歩き、車のほうがよける、という仕組みです。
この仕組みはベトナムでも同様ですが、ベトナムは車のスピードがゆっくり&道路が狭いので余り怖かったことはありませんでした。

でもジャカルタは人口1000万人を抱える大都会です。
道路が広い、車のスピードも速い、避けてくれるか定かじゃない。
今日だけで冷やっとしたことも何度か。
絶対ジャカルタは交通事故多いと思います。

ヘレンさんのおかげで道路も無事に渡ることが出来、帰りも大通りまで送ってくれました。
ありがとうございます!
色んな人に助けられている。

そしてバリで買った絵葉書を家族に出すべく、デパート内にある郵便局に向かいました。
インドネシアでは、驚くべきことにポストが存在しません。
手紙を出すには直接郵便局に行かなくてはいけないのですが、知らない土地で交通手段もなく、しかも郵便局は便利な場所にほとんどなく、2週間ずーっと出せずだったんです。
しかし明日はもうシンガポール。今日出さなければ意味がありません。
デパートに着くと、郵便局閉まってました。
でもまぁ郵便局の前にポストくらいあるだろと思ってたらない。
もう仕方がないので、同じデパートの同じフロアの店員にいくらかお金を渡して「出しといて下さい」とお願いしました。
ようやく依頼成功です。出してくれるかは定かじゃないですけど。
※後日談:ちゃんと出しといてくれたらしく、無事届きました。でもシンガポールのハガキの方が先に着いたそう。国力の差でしょうか。

…なんでハガキひとつ出すのにこんなに苦労しないといけないんだ。

最後はマクドナルドで晩御飯。
ホテル近所のレストランでは朝ひどい目にあったし。


マクドは世界中同じ品質ってのはちょっと違うかも。チーズバーガーがどろどろだった。

…ようやくジャカルタも終わりです。

ジャカルタは危険な街、というけれど、実際そうだと思います。
なんというか、どろんとした空気が流れているというか。
常に緊張を強いられる街でした。

私が今まで行ったこともある比較的発展した東南アジア(タイやベトナム)とは全然違いました。
インドネシアは、未発展、格差社会、未発達インフラと言われる南アジアなんだと実感しました。
同じインドネシアでもバリ島は観光の島だからそういう意味で南アジアとは違うけど。
ちなみにバリ島のご飯は美味しいけど、ジャワ島に入ると大抵不味い。

今日ご一緒したOさんも、病的な雰囲気のある街だと仰ってました。

街を歩いていると通りに座っている人(ホームレス含む)からほぼ100%声をかけられますが、これもめちゃ怖い。
夜道を歩いていると暗がりから声をかけられたりして…ひぃ!となる。
頼むからやめてください。

そしてホテルのそばの国際電話やさんで日本にちょっと電話をかけて帰ろうとすると。
「気を付けて!今ドアの外にはストリートチルドレンがいるから!」
…と注意してくださったり。
もうやだ。

「この通りには悪い人たちがたくさんいるから気を付けて、ジャカルタは怖いところだから。」
とご忠告まで。地元の人に言われると怖くて仕方ないんですけど…。
「明日シンガポールに行きます。ホテルまでは催涙ガスを携帯します。」
というと「Good」と言われました。

なんかジャワ島来てから催涙ガスが必携なんですけど。

でも、明日は東南アジア一番の治安を誇るシンガポールだし!
治安がいいと言われているマレーシア、何度も旅行した旅行者天国タイと続くので、楽しく旅行が出来る予定です。

あー、シンガポール楽しみだなぁー!!!


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